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空き家の管理・見回り、頼むべき?自分でできる?

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  2. 不動産を賢く活用する教科書
  3. 空き家を相続したら? 対策と判断のヒント
  4. 空き家の管理・見回り、頼むべき?自分でできる?

まずは空き家を放置するリスクと選択肢を知ることから始めましょう

この記事でわかること

  • 空き家を放置するとどうなる?起こりうるリスク
  • 管理・見回りサービスの内容と費用相場
  • 専門業者に任せるメリットと注意点
  • 自分で管理する場合のポイントと限界
  • 専門家に相談すべきタイミングとは

放っておくと、空き家は「危険な場所」になってしまうかも

いつかこの家も使うかもしれない

売る予定はないけど、そのうち考えよう


そんなふうに、空き家をそのままにしていませんか?
実は、空き家を長期間放置しておくと、思わぬトラブルにつながります。


  • 雑草が伸び放題で近隣に迷惑をかける
  • 郵便物がたまり、空き家だと一目でわかる
  • 地震や台風で外壁が崩れても気づけない
  • ガラスが割れたり、ドアが壊れても放置されたまま
  • 不審者の侵入や不法投棄、放火のリスクが高まる

実際に「犯罪の拠点」として使われていたというケースもあります。
空き家の管理は、地域や周囲の方への配慮はもちろん、自分自身を守ることにもつながるのです。

管理・見回りサービスって、どんなことをしてくれる?

空き家の管理を代行してくれる専門サービスでは、主に以下のような対応をしてくれます。

  • 屋根・外壁・ガラスの破損など、外観のチェック
  • 郵便物の回収や転送
  • 雑草の除去や敷地内の清掃
  • 室内の換気・通風
  • 雨漏りの簡易チェック
  • 写真付きの定期報告(メールまたは郵送)

頻度は月1回や2か月に1回など選べるのが一般的です。
遠方に住んでいる方や忙しい方でも、定期的な報告で安心感を得られます。

気になる費用は?実際の相場とメリット・デメリット

費用の目安

月1回の訪問で、おおよそ3,000円〜12,000円程度が相場です。
雑草の処理や郵便物の転送など、追加作業がある場合は別途費用がかかります。
建物の大きさや立地によっても金額は変動するため、複数社に見積を取って比較するのが安心です。



メリット ・定期的な点検で、万一のトラブルを早期発見できる
・離れていても安心できる
・保険申請などで「管理していた証拠」を提出できる
・ご近所との関係性が悪化しにくい
デメリット ・毎月の費用が継続的にかかる
・業者ごとにサービスの内容や質にバラつきがある

地域ごとの制度や実例も知っておきましょう

空き家の管理・活用は全国共通の課題ですが、実際には地域ごとにルールや支援策が異なります。
ここでは、名古屋市・日進市・豊田市・長久手市の取り組みを紹介します。

名古屋市の取り組み

名古屋市では「名古屋市空家等対策の推進に関する条例」が施行され、管理不全の空き家に対する是正指導や助言が行われています。
また、老朽・危険な空き家を解体する場合に費用の一部を助成する制度も整えられています。

さらに「住まいの窓口」や不動産関連団体と連携した相談窓口が設けられ、利活用や管理の相談を受け付けています。
地域での相談窓口を活用することで、自分のケースに合った対応を確認することができます。
※詳しくは名古屋市ホームページ参照ください。

日進市の取り組み

日進市では「空家の適切な管理に関する条例」が整備され、所有者に適切な管理を求める仕組みがあります。
加えて、市では「空き家バンク」が運用され、売却や利活用を希望する空き家の情報提供を行っています。

また、固定資産税の特例や解体・除却に関する補助制度が案内されており、所有者の負担軽減を図る仕組みもあります。
制度を組み合わせることで、空き家の放置リスクを減らしやすくなります。
※詳しくは日進市ホームページ参照ください。

豊田市の取り組み

豊田市では「空家等対策計画」を策定し、老朽化した空き家の解体や利活用を推進しています。具体的には、

  • 山村地域等空き家再生事業補助金:空き家情報バンクを通じて契約が成立した空き家の改修費用を補助(改修費の8割、上限100万円)。
  • 空き家情報バンク登録促進事業補助金:家財道具の片付け・処分に要する費用を補助(上限20万円)。
  • 空家解体促進費補助金:使用されていない老朽空き家の解体工事費用の一部を補助。

さらに、「不良な生活環境を解消するための条例」により、所有者や占有者に対して空き家や敷地の適切な管理が求められています。
※上記情報は2025年9月現在の情報になります。最新情報は豊田市ホームページ参照ください。

長久手市の取り組み

長久手市では「空き家バンク」が運用されており、売却・賃貸を希望する空き家の情報を提供しています。
公益社団法人愛知県宅地建物取引業協会が運営に関わり、マッチングをサポートしています。

また、「空家等対策計画(案)」が作成され、将来の空き家増加に備えた適正管理のルールづくりが進められています。

さらに、「長久手市木造住宅除却工事費補助金」という制度もあり、木造住宅の解体に対して最大40万円の補助が受けられる可能性があります。
※詳細は長久手市のホームページ参照ください。

自分で管理したい場合は、ここに注意を

「近所だから、自分で様子を見に行けば大丈夫」
そう思っている方も多いかもしれません。

ですが、自分で管理する場合も以下の点には十分注意が必要です。

  • 通風や清掃など、定期的な訪問を欠かさないこと
  • 写真や記録を残すことで、保険対応や万一の証明に使えるようにしておく
  • 忙しさや体調不良で行けなくなったときのことも考えて、無理せず頼る体制をあらかじめ整えておく

特に夏場や台風シーズンなどは、ちょっとした放置が大きなトラブルを招くこともあります。

また近年では「トクリュウ」と呼ばれる犯罪者集団(空き家を拠点に悪用されるケースもある)による事件が目立ちます。
空き家の自己管理では、そうした事件に巻き込まれるリスクもゼロではありません。

こんなときは、専門家に相談してみてください


  • 相続で空き家を引き継いだけど、使う予定がない
  • しばらくはそのままにする予定だけど、何か手は打ちたい
  • 活用するか売却するか、まだ決めきれない

このようなケースでは、建築・不動産・相続の知識をもつ第三者に相談することで、視野が広がることがあります。

株式会社ホームリアライズ(住宅のマイスター日進・名東店)では、空き家の管理や活用、売却に関する無料相談を承っています。

弊社の代表・宮地は、そのすべてに精通し、30年近くお住まいや土地の相談に関わってきた経験があります。

よくあるご質問

空き家の見回りは、どのくらいの頻度で行えばいいですか?
目安としては月1回程度が理想です。季節や天候によっては、草木の繁茂や設備の劣化が早まるため、夏場や台風シーズンはもう少し頻度を上げると安心です。
管理サービスを頼むと、どこまでやってくれますか?
外観や室内のチェック、換気、通水、ポスト整理、草木の確認などが一般的です。業者によっては写真報告や簡易清掃まで含まれることもあります。詳しくはお問い合わせください。
自分で管理する場合、注意すべきことは何ですか?
近隣への配慮や防犯対策、換気・通水などを怠らないことが重要です。また、定期的に内部と外部の両方をチェックし、問題があれば早めに対応することがポイントです。

無料相談のご案内

専門業者の紹介はもちろん、ご家族の状況に合わせたアドバイスも可能です。
まずはお気軽にご相談ください。空き家の対策には力を入れております。