この記事でわかること
- 建築実例で「惑わされる人」が後を絶たない理由
- 写真や間取りの「見方」を変えるだけで精度が上がる
- 標準仕様とオプションの見分け方
- 坪単価の数字に潜む「落とし穴」
- 実例比較の前に持っておきたい「自分たちの軸」
「実例を見れば決められる」と思っていませんか?

住宅会社を選ぶとき、「建築実例をたくさん見れば、イメージがつかめて決めやすくなる」。
そう考える方はとても多いです。
でも実際は、その逆のパターンもよくあります。
「どの家も素敵に見えて、かえって決められなくなった」
「比較の基準が分からなくなった」
「予算の感覚がどんどん狂ってきた」
その原因は、「見る視点」を持たずに実例を眺めていることかもしれません。
間取りや写真の印象だけで判断すると、危険です
私自身、営業として何百もの建築実例を紹介してきました。
同時に、施主として自分の家を3回建てる中で、痛いほど分かったことがあります。
建築実例は、暮らしより見せ方を重視して作られていることが多い。
たとえば
- 土地が広いからこそ成立している間取りだった
- 二世帯住宅の例を参考にしたが、我が家には不要だった
- 豪華な仕様に惹かれたけど、実はほとんどがオプションだった
- 吹き抜けやリビング階段が素敵に見えたが、冷暖房効率で後悔した
「見た目」で惹かれる気持ちは当然ですが、そこに自分たちとの条件の違いを見抜けないと、あとで「こんなはずじゃ…」となるリスクが高くなります。
実例の「本質」を見抜く3つの視点
1.その家は、どんな土地に建っている?
敷地の広さ・形・方位が自分たちのケースと似ていないと、間取りの参考にはなりません。
2.その家族のライフスタイルは?
共働き?子育て中?親との同居?
似た暮らし方の家ほど、自分たちにフィットする可能性が高いです。
3.その仕様と価格はリアル?
掲載されている坪単価の計算方法や、標準・オプションの違いを確認しないと、予算感が大きくズレてしまいます。
「これ、標準ですか?」は必ず聞くべき質問

実例を見ていると、キッチンや洗面台、外壁、収納などがオシャレに見えるものですが、その多くは「オプション」です。
見た目が良いほど、実は追加費用がかかっていた、ということはよくあります。
だから、こう聞いてみてください。
- この仕様は標準ですか?
- この建物の総額はいくらですか?(土地・外構・諸費用込み)
- 自分たちの予算内で、どこまで再現できそうですか?
これだけでも、見学の解像度は一気に上がります。
比較より先に、「自分たちのモノサシ」をつくる
いろいろな実例を見ていると、「全部よく見える」という現象が起きます。
これは、自分たちの価値基準が曖昧なまま比べてしまうからなんです。
まずは「何を優先するのか?」を明確にすること。
- 家事動線
- メンテナンスのしやすさ
- 収納の配置
- 冷暖房効率
- 家族の将来の変化への対応力
これらの「判断軸」があってこそ、実例の見方にも意味が生まれます。
よくあるご質問
- 坪単価って、どこまで含まれているものなんですか?
- 会社によって定義が違います。外構・照明・諸費用が含まれていないこともあるので、必ず内訳を確認しましょう。
- 写真で見た家が気に入ったけど、同じようにできますか?
- 可能かどうか以前に、「自分たちに合っているか」が重要です。予算や敷地条件も考慮した上で検討しましょう。
- 標準仕様って、どの会社もだいたい似ているもの?
- 実はかなり差があります。同じ坪単価でも性能・素材・アフターサービスまで見ないと比較はできません。
「印象」ではなく「本質」を見抜く力を、一緒に育てましょう
建築実例は、家づくりのイメージをふくらませてくれる大切な素材です。
でも、それに振り回されては意味がありません。あくまで参考程度にしましょう。
この家、かっこいいけど本当に私たちの暮らしに合ってる?
再現するには、どれくらいかかるんだろう?
そうした疑問が浮かんだら、ぜひ住宅のマイスター日進・名東店(株式会社ホームリアライズ)にご相談ください。
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