この記事でわかること
- 「土地探しから始める」の何がリスクなのか
- よくある失敗パターンとその背景
- 一見しても分からない「買ってはいけない土地」の見極め方
- 土地と建物を別々に考えることの落とし穴
- 家づくりと土地選びをセットで考える重要性
まず土地を決めなきゃ…と思っていませんか?

「土地が決まらないと、家づくりは始まらない」
そう考えて焦って動き出す方は少なくありません。
けれど私がこれまでご相談を受けてきた中で、
「土地を先に買ってしまったせいで、家づくりが難航した」というケースは決して珍しくないんです。
土地探しが間違いとは言いません。
問題は、家づくり全体の見通しが立っていない状態で、土地だけを先に押さえてしまうことです。
よくある失敗の背景にある「順番のズレ」
希望の家が建てられない土地だった
セットバック、建ぺい率、容積率などの制限で思い通りのプランが入らなかった
インフラや地盤に予想外のコストがかかった
上下水道が未整備だったり、地盤改良が必要で、数百万円の追加費用に
紹介された土地をそのまま決めてしまった
ハウスメーカーが建てやすい土地を優先して提案する場合もある
土地と建物を別々に考えて予算オーバー
土地に予算をかけすぎて、建物の資金が足りなくなる
どれも、家づくり全体を見ずに「土地から動いた」ことで生じた後悔です。
買ってはいけない土地には、共通の特徴があります
一見、問題なさそうに見える土地でも、見落とされがちな注意ポイントがあります。
- 浸水・土砂災害のリスクがある区域(ハザードマップで必ず確認)
- 前面道路が狭く、車の出入りや建築作業に制限が出る
- 日当たりや風通しが悪く、希望の間取りに制限がかかる
- 周辺に騒音や臭いの強い施設があり、暮らしやすさに影響する
- 空き家や空き地が多く、将来的な街の変化が読みづらい
こうしたリスクを見極めるには、建築や暮らし方まで含めて土地を見る目が必要です。
家を建てる「前提」がないと、土地選びは失敗しやすい

「土地を買ってからハウスメーカーに相談する」
この順番だと、ハウスメーカーは「与えられた条件の中で」住まいのプランを提案するしかありません。
結果として
- もっと広さが必要だった
- 理想の間取りが入らない
- 思ったより予算が膨らんだ
そんな事態になりやすいのです。
土地・建物・お金をセットで考えると見えてくるもの

私たちがご相談を受けるときは、土地・建物・住宅ローンという「3つの軸」をセットで整理するようにしています。
この視点で考えると、土地の選び方も大きく変わります。
- どんな暮らしをしたいか
- そのためには、どんな建物が必要か
- それを支える土地や予算のバランスはどうか
この順番で考えれば、土地選びに無駄がなくなります。
よくあるご質問
- ハウスメーカーの紹介土地って、やめた方がいいんですか?
- 一概にダメとは言えませんが、「建てやすい土地」が優先されていることは多いです。希望と合っているかは、必ず自分でも確認しましょう。
- 候補の土地があるのですが、決めてしまって大丈夫か不安です
- 建物や予算とのバランスを見ないと判断は難しいです。一度、第三者的な視点で整理してみることをおすすめします。
- 土地と建物、どちらの予算を優先すべき?
- 多くの場合「暮らしや希望に合う建物」が基準になります。土地はそれを実現できる範囲で考えるのが理想です。
土地で失敗しないために...焦らず、整理から始めましょう
「土地から探すのが当たり前」と思っていた方こそ、一度立ち止まって、家づくり全体を見渡してみてください。
住宅のマイスター日進・名東店(株式会社ホームリアライズ)では、土地ありきではなく、「暮らし」と「予算」に合った家づくりを一緒に整理するサポートを行っています。