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なぜ私はハウスメーカーの店長を辞め、中立な相談窓口を始めたのか


はじめに:異例の経歴を持つ代表アドバイザーの想い

「住宅のマイスター日進・名東店」代表アドバイザーの宮地覚(みやち さとし)と申します。

私は住宅業界で27年間、大手ハウスメーカーに勤務してきました。累計7,200組のお客様の住宅相談に携わり、そのうち330組のマイホームづくりを直接担当させていただきました。営業マンとしてキャリアをスタートし、最年少で店長という重責も担わせていただきました。

しかし、私のキャリアには他の住宅営業マンとは決定的に違う点があります。それは、私自身がお客様として鉄骨住宅と木造住宅を合わせて3回もマイホームを建てた経験を持っているということです。

おそらく日本で唯一、売り手と買い手の両方の立場を深く経験した元住宅営業マンだと自負しています。

そんな私が、なぜ安定した大手ハウスメーカーの店長という地位を辞め、特定のメーカーに縛られない中立な相談窓口を始めたのか。本記事では、その理由と私たちが提供する本質的な価値についてお話しさせていただきます。

大手ハウスメーカー27年間で得たもの、そして見えた限界

330組の家づくりで培った専門知識

大手ハウスメーカーでの27年間は、私にとって貴重な学びの連続でした。

330組のお客様の家づくりを担当する中で、一つとして同じ家づくりはありませんでした。家族構成も、予算も、土地の条件も、そして抱える夢も不安も、すべてが異なっていたのです。

この経験を通じて、私は家づくりに関する幅広い知識を習得しました。

構造や工法については、鉄骨、木造、それぞれの特徴やメリット・デメリットを熟知しています。地域の気候や土地の特性に合わせた最適な選択肢を提案できる力も身につきました。

資金計画やローンに関しても、住宅ローンの仕組みから適正な予算の組み方、返済計画の立て方まで、お客様の将来を見据えたアドバイスができるようになりました。「住宅ローンの審査は通ったけれど、本当にこの金額で大丈夫だろうか」と不安を抱える方も多くいらっしゃいました。

土地や不動産についても、建築基準法などの法規制から、建築目線での土地選びのポイント、さらには不動産売却や土地活用まで、幅広い知見を持っています。

これらの知識は、組織の中でトップレベルの成果を出すために必須であり、今の私の専門性の土台となっています。

組織の論理とお客様の利益の間で感じたジレンマ

しかし、私が組織で働く中で、どうしても避けられない壁に直面しました。

それは、「組織の論理」と「お客様の真の利益」が常に一致するわけではないという現実です。

ハウスメーカーは企業である以上、自社の利益を追求します。これは当然のことですし、企業として健全な姿です。そのため、営業マンは自社の良い面を中心に伝える傾向にあります。

私自身も元営業マンとして、自社の強みを最大限に伝える努力をしてきました。

しかし、お客様が本当に必要としている情報は、時に「自社にとって不利になりかねない情報」なのです。つまり、他社と比較して選ぶためのメリットだけでなく、デメリットやリスクも含めた本音の情報です。

例えば、あるお客様から「木造と鉄骨、どちらが良いですか」と聞かれたとき、私が勤めていたのは鉄骨を主力とするメーカーでした。当然、鉄骨の良さを説明します。しかし、そのお客様の予算や土地の条件、将来のライフプランを考えると、実は木造の方が適しているケースもありました。

組織の一員である限り、私はお客様に対して中立的な立場からすべての選択肢を提示することはできませんでした。このジレンマこそが、私が店長という地位から離れることを決意する大きなきっかけとなったのです。

プロの私でも悩んだ3度の家づくり体験

情報の洪水の中で迷った経験

私が中立的な相談窓口を始めた最も決定的な理由は、私自身がお客様として3回も家づくりを経験したことにあります。

1回目は30代前半、2回目は40代、そして3回目は50代と、それぞれのライフステージで家を建てました。

驚くべきことに、私が家を建てた際、もちろん私は業界のプロフェッショナルでした。構造や資金計画の知識も持っていました。しかし、いざ自分が買い手となって家づくりを進めると、「情報が多すぎるゆえの混乱」に直面したのです。

インターネットやSNSには、住宅に関する情報が溢れています。しかし、その中には正確性の低い情報も多く、どれが信頼できる情報なのか判断が難しいのです。

また、複数のメーカーからプランや見積もりが出てきても、各社独自の形式で提出されるため、単純な価格比較だけでは判断できません。含まれる仕様、オプション、保証内容など、実質的な価値を比較するのが非常に困難なのです。

営業マンの力量が家づくりを左右する現実

さらに、提案内容だけでなく、担当する営業マンの力量や誠実さが、家づくりの成功に大きく影響することも痛感しました。

2回目の家づくりでは、ある営業マンの提案を受けました。プランは素晴らしかったのですが、細かい質問に対する回答が曖昧で、不安を感じたことがあります。結局、その営業マンとは契約しませんでしたが、もし私がプロでなければ、その不安に気づかず契約していたかもしれません。

プロの私ですら、自分の家づくりにおいて「比較して選ぶための本音の情報」を手に入れる難しさを痛感したのです。

一般のお客様であれば、この困難さはさらに大きいはずです。

後悔しない選択には「中立的な羅針盤」が必要

この3度の家づくりを通じて、私は確信しました。

多くのお客様が求めているのは、特定のメーカーの宣伝広告ではなく、「あなたの立場」でメリットもデメリットも包み隠さず伝え、納得できる選択肢にたどり着くまで伴走してくれる存在なのです。

特に、家づくりの本質的なステップを理解していない状態でハウスメーカー選びを始めてしまうと、情報の流れがメーカー側に偏り、後悔につながりやすいのです。

私の3回にわたる家づくり経験と、27年間の業界経験を組み合わせれば、お客様に本当に必要な「中立的な羅針盤」を提供できる。

これが、私が大きな決断を下し、中立な相談窓口を始めた理由です。

「住宅のマイスター日進・名東店」が提供する本質的価値

他の相談窓口との決定的な違い

私たちの最大の強みは、特定のハウスメーカーに属さず、営業ではなく「あなたの立場」で家づくりをサポートする点にあります。

なぜそこまで本音で向き合えるのか。

それは、私たちが特定の企業の売上ノルマや都合に縛られていないからです。お客様の「後悔しない家づくり」を実現することが、私たちの唯一のミッションなのです。

例えば、先日相談に来られたT様ご一家は、複数のハウスメーカーから提案を受けていましたが、どれが良いのか分からず悩んでいらっしゃいました。各社の営業マンは自社の良さを熱心に説明しますが、T様が本当に知りたかったのは「我が家に合っているのはどれか」という答えでした。

私たちは、T様の予算、家族構成、将来のライフプランをじっくりヒアリングし、各社の提案を客観的に比較分析しました。その結果、T様は自信を持って選択することができ、今では満足のいく家づくりを進めています。

資金計画の透明化で安心の第一歩を

多くのお客様が最初に直面する壁が「予算」です。

「どれくらいの予算が適正なのか」「住宅ローンは無理なく返済できるのか」といった不安を抱えています。

私たちは、無理のない返済計画を逆算し、適正予算診断や住宅ローン審査のサポートを行います。

40代のY様ご夫婦は、「家を建てたいけれど、子どもの教育費も必要だし、老後の資金も心配」と相談に来られました。私たちは、Y様ご家族の収入、支出、将来の教育費、老後資金まで考慮した資金計画を一緒に作成しました。

その結果、Y様は「これなら無理なく返済できる」という確信を持って家づくりをスタートすることができました。

資金計画の透明化は、お客様が安心して家づくりを進めるための第一歩なのです。

公平な比較検討で情報格差を解消

各社の提案内容を比較する際の難しさを解消するため、私たちは以下のサービスを提供しています。

一括プラン・見積請求サービスでは、お客様の希望に基づき、最大4社のプラン・見積もりを収集します。そして、お客様に代わってプロの目線でその内容を比較・分析し、納得のいく選択肢へ導きます。

また、住宅展示場の案内サービスでは、モデルハウスに同行し、華美な内装に惑わされることなく、各社のモデルハウスの違いや特色をプロ目線で解説します。

30代のH様ご夫婦は、住宅展示場を何度も回りましたが、どのモデルハウスも素敵に見えて決められなかったそうです。私たちが同行してからは、各社の構造の違いや、標準仕様とオプションの区別、メンテナンス費用の差などを理解でき、冷静に判断できるようになりました。

プロフェッショナルな同行サポート

特に不安を感じる初動の段階で、私の経験を直接活用いただけます。

初回商談同席サービスでは、初めての商談に同席し、提案内容の妥当性や、担当する営業マンの相性を確認します。これにより、「一人で判断するのが不安」な状態から解放されます。

50代のM様は、二世帯住宅を検討されていましたが、親世帯と子世帯で意見が分かれ、なかなか話が進みませんでした。私たちが商談に同席し、双方の希望を整理しながら、最適なプランを一緒に考えることで、ご家族全員が納得できる家づくりができました。

家づくりと不動産の「丸ごと」サポート

土地探しから活用まで一貫サポート

私たちの専門性は、新築の家づくりに留まりません。住まいに関するあらゆる悩みに対応できる体制を整えています。

土地探しでは、希望の土地を探すだけでなく、住宅のプロ視点で確認・提案します。建築目線で「後悔しない選び方」を一緒に考えます。

例えば、日当たりが良くても、建築基準法の制限で希望の家が建てられない土地もあります。逆に、一見条件が悪そうに見えても、設計の工夫で素晴らしい家が建てられる土地もあります。

不動産売却・活用では、家づくりに伴う現在の住まいの売却や、相続した土地の活用をサポートします。土地売却の不安を解消し、納得の取引をサポートしたり、土地活用の目的を整理した上で、空き家を活かす具体的な方法を提案します。

リフォームから引っ越しまで

リフォームの業者選びやプラン、空き家・古家の解体サポート(業者選びから費用、補助金、売却まで)、さらには優良業者を選定する引っ越しサポートまで、住まいに関する周辺の段取りも一貫して整えます。

60代のK様は、親から相続した古い家をどうすべきか悩んでいました。「解体して更地にすべきか、リフォームして賃貸にすべきか、それとも売却すべきか」と。

私たちは、K様の状況を詳しくヒアリングし、それぞれの選択肢のメリット・デメリット、費用対効果を丁寧に説明しました。最終的に、K様はリフォームして賃貸に出すことを選択され、今では安定した収入源となっています。

私たちが「家づくりも不動産も丸ごと無料相談」できる「理想の住まいを叶える最初の相談相手」として機能するのは、この包括的なサポート体制があるからです。

後悔しない「選択」を、一緒に実現するために

私が大手ハウスメーカーの店長という立場を辞め、中立な相談窓口を始めた理由。

それは、私の持つすべての経験と専門性を、特定の企業の利益のためではなく、「お客様の満足と安心」という一点に集中させるためでした。

27年間で得た売り手側の知識、そして3度の家づくりで得た買い手側の葛藤。この異例のキャリアこそが、お客様に真実の情報を伝え、後悔しない選択肢を提示するための確かな土台となっています。

家づくりは、人生における大きな「選択」の連続です。

その選択肢は、営業マンの都合や宣伝広告ではなく、お客様自身のライフプランと予算、そして真のニーズに基づいて選ばれるべきです。

「何から始めればいいのかわからない」という最初の一歩から、「予算内で土地も購入して夢のマイホームを手に入れました」という30代H様のような成功事例、「資金計画のアドバイスをいただきながら、納得いく二世帯住宅が完成しました」という50代M様のような満足の声まで。

私たちは、お客様が自信を持って納得できる結果にたどり着くまで、伴走し続けます。

住まいに関するあらゆる疑問や不安を解消するために、まずは私たちにご相談ください。

家づくりも、不動産も。後悔しない「選択」を、私、宮地覚があなたの立場で、一緒に実現します。

「住宅のマイスター日進・名東店」は、あなたの家づくりの最良のパートナーとして、いつでもお待ちしています。